~2~アースたちのいる200メートル先に100ほどの魔物の固まりがあった。「また、すごい軍団で・・・・・。」 アースはぶつくさ言いながら魔物の固まりへと突っ込んでいく。 しかし、アースは武器を持っていない。かといって術を使っているわけでもない。 つまり肉弾戦なのだ。 アースのすぐ近くには魔物の山が出来ている。 「オイ、おいどうしたぁ?こんなもんかぁ?」 言い忘れたがアースは戦闘中性格が若干変わる。 あっという間に魔物が全て山になってしまった。 「終了w」 アースは何事もなかったようにアイのところへ戻った。 「はやいねー」 アイは人事のように言った。確かに人事だが・・・。 「全くお前だけでいいところもっていきやがって」 アースはアイの足元に転がっている巨大な魔物の頭を蹴った。 その魔物の胸が陥没したようにへこんでいる。 しかし、アイも武器は持っていない。術も使った形跡がない。 と、するとアイも肉弾戦だったのだろうか。 「アイ、お前力入れすぎだろ」 アースの言い方によるとどうやら肉弾戦だったようだ。 「別にいいじゃん倒したんだし」 アイは楽観主義者のようだ。 「うん。でも次は本気で殺ってね」 アースは一点をじっと見続けている。 巨大な黒い影が一歩一歩アースたちに近づいてくる。 やがて体全体が肉眼で捕らえることができるようになるとアイがため息をついた。 「おい、おい、初日から特Aクラスかよ」 ジャンル別一覧
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